25歳①
仕事を辞めて春が来た。
私はあちこちのキャバクラを転々とした。
1日体験は時給が良かったから。
ある時、キャバクラで働いてたら、私を指名したおじさんが、
私が無意識で指の皮をめくって指が傷らだらけになってるのに気が付いて、
無理して笑わないでって言ってきた。
私は胸にガツンときた。
その宅ではみんな客とイチャイチャしてたけど、私はおっさんとイチャイチャするのがすごく無理だった。
でもそのおっさんは全てを分かってくれてたように、大丈夫だよって言ってくれた。
キャバで働いたりしながら、私はまた人間関係が変わっていった。
ホワイトニングで通ってたとこに働いてる女の子が、タメだった。
その子は隣の中学校のヤンキーだった女の子だった。
顔がめちゃくちゃタイプで可愛くて何回か飲みに行ったけど、途中から私はなんか逃げたくなって、疎遠になった。
私の友達の治安がだんだんと悪くなった。
ゆうきを見て嫌悪感でいっぱいだったはずなのに。
ニートしてる間、地元の女の子たちと、女子会みたいなパーティに行った。
私はその時、ダイエット薬を飲んでて、お酒を飲んじゃいけなかったのに、
忘れてバカすか飲んでしまった。
悪よいした私は、同じ場所にいた女の子を見下したりバカにしたりした。
そして、主催の女の子にベタベタした。
なんか、すごく攻撃的な気分だった。
みんな次の日仕事だから帰ると言った。
でも、私は無視し続けた。
私の名前を大声で呼ばれたけど、私はその場から離れなかった。
私、なにしてたんだろう。
思い出すと恥ずかしくてまた死にたくなる。
そして、意識がはっとしたら、トイレで吐きまくってた。
店はもう閉まるところだった。
主催の女の子が介護してくれた。
私は人が変わったように、ごめんなさいごめんなさいって言ってた。
その主催の子が男も女もいけることを知ってた。
私は女の子ってどんなんだろうって思った。
だからその女の子に思いきり甘えた。
そしたらたくさんキスをされた。
その女の子が、ホテルに行こうといった。
いいよといったけど、私はとてもじゃないけどフラフラだった。
結局女の子がお客の男を呼んでくれて、家に帰れた。
車の中で女の子はその男ともめてた。
私は喧嘩しないでって言ってた。
不思議な夜だった。
女の子は家の前まできてくれて、最後にまたキスをした。
愛情深い女の子だと思った。
次の日シラフになって、友達への罪悪感、やっちまったかん、
急に女の子が気持ち悪くなってしまった感、などに襲われた。
女の子にはラインで謝罪した。
全然許してくれて、何回かお誘いにあったけど、それ以来、連絡をとらなくなった。
ごめんなさいでいっぱいだった。
他にも、地元の先輩とたくさん飲むようになった。
地元の先輩は元ヤンキーの軍団で、ゆうきが嫌ってた人達。
その先輩たちと飲むたびに私は泥酔した。
一人の男の先輩の家に行って、やりかけた。
でも私はめんどくさくなって、そのまま寝た。
高2の時の自分に戻ったようだった。
私は本能がままにつきすすんだ。
アプリで出会った男とも何回か遊んだけど、
途中で冷めて気持ち悪くなって、なんかする事もなく終わった。
GWには地元の先輩たちに誘われてBBQをした。
その中には、地元の中学で有名だった先輩がいた。
私は直感で、この人と仲良くなったらゆうきはめちゃくちゃ絶望するだろうと思った。
その人が私に興味をもってたのも分かってたから。
昼から夜まで飲んで、最後にカラオケに行った時、私はタカが外れたように、
みんなの前でその男の先輩とキスをした。
思い出すとまじで死にたくなる。
そのあと、残った人でバーに行って、変えるフリして、その先輩とホテルに行った。
勢いでやってしまった。
次の日家に帰って、やべえ・・・・・となった。
やっちゃった・・どうしよう。
先輩に、絶対に内緒にしててって言った。
そして、この先輩をどうにかして彼氏にさせたいと思った。
それは、ゆうきへの復讐でもあったし、
体をささげておいて、付き合えなかったら自分が惨めだと思ったから。
そんなこんなで、5月になってから、新しい職場で働くことになった。
また派遣の事務員だった。
私はニートの休憩してる間に、結構痩せたから自分にまた少しずつ自信があった。
あ、そういえば、この職場の前に、一瞬、違う職場で働こうとしたけど、
最初の日に帰ってからパニックを起こして、1日でやめてしまった。
ひどく病んだ。
新しい職場は、雰囲気は良かった。
年齢層が高めだった。
初めての挨拶はものすごく緊張した。
おばさんからスカートが短いと言われた。
私は、は?って思ってたけど、
今思うと短かったと思う、死にたい。
この職場で、たつくんと出会う事になる。
でも私はまだ、地元の先輩の事が好きだったから、
この会社で恋愛する気は全くなかった。