25歳④
たつくんと飲みながら、たつくんと色んな話をした。
たつくんは大人で、優しくて、なんかどことなくエロくて、なんだか惹かれた。
おもしろいし、ふざける私を見て何回も可愛いと言った。
私はまんざらでもなく、嬉しかった。
2件目はおしゃれなバーに行った。
大人って楽しい!!素敵!!と思った。
帰りに私はタクることにして、たつくんはそこまで私の手をつないだ。
この人既婚者だけど、こんな豪快なことしてええんか?と思った。
そっから、毎週のようにたつくんからお誘いが来るようになった。
どこかに行ったら、可愛いゼリーのおみやげを買ってきてくれたり、
私のお菓子を買ってくれたり、差し入れをしてくれたり。
こんな紳士的な人は初めて見て、私はどんどんたつくんに惹かれていった。
でも、やっぱり、近づきすぎるのは怖かった。
でも、今週はたつくん、私の事誘ってくれるかなって、ワクワクしてる自分がいた。
たつくんはいつも急に誘うから。
2人で飲んでる時、2件目くらいの時、
私は酔っぱらって、たつくんにたくさん可愛いね~♡と言いまくった。
たつくんは私がそういう事を言うと、すぐ顔を赤くして、
分かりやすく嬉しそうになるから、バカだなあと思いつつ、嬉しかった。
そしたら、キスされそうになった。
私はさすがにダメでしょって思って、拒んだ。
拒んだのに、またキスされそうになって、受け入れた。
こうやって、だんだんと距離が近くなった。
私はあんなに友達で予定を埋めたのに、お盆に燃え尽きたことをきっかけに、
みんなと遊ばなくなっていた。
たつくんは満喫に誘うようになった。
私は、たつくんは満喫に行きたいんじゃなくて、私とイチャイチャしたいからなのを分かってた。
私はたつくんにいつもほとんどお金を出させてた。
損したくない、傷つきたくない、その気持ちでいっぱいだったから。
私の好意を利用されて、奪われて、惨めな思いになってたまるもんか、と思ってたから。
たつくんはいつも出してくれた。
ある時、2人で名古屋に飲みに行った。
オイスターバーに行って、酔っぱらって、その後に暗めのあやしげな居酒屋に行った。
個室になってて、いかにもたつくんはよくこういうところを見つけ出すなあ、と思った。
私はかなりベロンベロンだったから、すぐたつくんとキスをしてしまった。
そこからずーーっとキスをした。
地元に戻って、地元の満喫に行って、朝まで一緒にいることにした。
朝までずっとキスしてた。
私は酔いすぎて、本能がままに、心の奥に沈めてた甘えたい気持ちが全開だった。
たつくんも全く嫌がらなかった。
朝を迎えて、帰る事になった。
たつくんは、昼からも遊ぼうと言った。
こんなに会ってくれるの、嬉しい!!と思った。
たくさんお金を払わせて申し訳なくもなった。
帰って、お昼になってまた合流した。
たつくんは31アイスをテイクアウトしてくれた。
テイクアウト・・・どこ行くのって思った。
たつくんにどこ行くの?と聞いたら、ホテルと言われた。
私はさすがにアカン!!!!!と思ったけど、
事前に、2回までは訴えられないと知ってたから、まあ、1回なら・・と思って同意した。
ホテルでアイス食べて、そこで初めて関係をもった。
10個上・・・私は10個上のテクにもうなんか、やばくて、やばかった。
たまんねえ!!!!!!って感じだった。
私は仕事のストレスでめちゃくちゃ太ったから、引かれるの怖かったって、
泣きながら伝えた。
たつくんはびっくりしてたけど、そんなことないよって言ってくれた。
それで、もう1回した。
私は、2回もうやってしまった・・
もう訴えられたらオワリやん・・・
や、でも、この2回はホテル2回分か・・?とか考えてた。
でもその後も、結局何回も何回もセックスすることとなった。
もう私は開き直ってた。
私はどんどん、たつくんに沼っていった。
依存していった。
私だけを見てほしい、私と結婚したいと思ってほしい。
そう思うようになった。
でも、たつくんは遊んだ次の日に急に連絡が来なくなったり、
急に近づいたり、また来なくなったりだった。
私は不安と怒りによく襲われるようになった。
私を利用したら全部バラして殺してやるからな。
って、ずっと思ってた。
たつくんとの甘い日々はそう長く続かなかった。
仕事もミスだらけで、その現実を見たくなかったし、
友達ともなんだか会いたくない、一人になりたい、
なんだか人生疲れた、
家にも帰りたくない、
私はどうにかしてでも、たつくんを手に入れたかった。
私が気持ちをぶつけるようになると、たつくんは逃げるようになった。
私が無視しても、たつくんは動じなかった。
たつくんは私が自分に依存してるのを分かった上で、そういう態度をとってる感じがした。
だから、余計に腹が立った。
たつくんを絶対に離さない。
どうにかして私に尽くさせてやる。
そんなことばかり考えてた。
色んなカフェに行ったし、ご飯をごちそうしてもらった。
私は摂食障害で夜ご飯を食べるのが怖かったけど、
たつくんのおかげで克服する事ができた。
たつくんは私がどれだけ甘えても、ベタベタしても、引いたり避けたりしなかった。
だから私は25年間できなかった甘えたい気持ちを、
たつくんと会うたびに満たしていた。
ぶりっこもしたし、3歳くらいの私がたくさんでた。
たくさんよしよししてもらって、ぎゅーってしてもらった。
私が1番求めてる事だった。
でも、何回もすれ違った。
私がなんかあると、すぐぶちギレるから。
殺意を持って、たつくんを責め倒すから。
誕生日は、私にピンクの花束をくれた。
高い焼肉をごちそうしてくれた。
嬉しかった。
スーツ姿で肉を焼くたつくんがエロくて興奮した。
大好き。
たつくんの事がだーい好きだった。
悲しかった。
たつくんは私との未来を1mmも考えてないの分かってたから。
私は殺したかった。
12月には友達の結婚式があった。
たつくんは名古屋まで迎えに来てくれた。
その後、自分の家でお酒を飲もう、嫁がいないからって言ってた。
この男まじでやべえな、と思いつつ、いいよって言った。
でも、ちょっと気が引ける、とも言った。
たつくんちに行く予定だったのに、たつくんはやっぱり体調が悪いと言った。
そして、私は家に帰された。
また期待してその気持ちを折られた。
たつくんはこういう事ばかりする。
結婚式では、自分があまりに惨めで実は泣いてた。
いろんなことを思い出して、帰ってから泣いた。
たつくんとはぶつけて喧嘩しては、また戻って仲良しになるを繰り返してた。
いつもいつも私の気持ちを無視して逃げるたつくんを許せなかった。
こんなにも傷ついてるんだぞ!!!!
お前は私を利用したんだぞ!!!
その気持ちを果たしたかった。
何度も何度もたつくんとバトルした。
この辺から、私はココナラとかにはまるようになった。
色んなことを改めて調べ尽くすようになった。
たつくんをなんとか振り向かせる。
そのことばかり考えてた。
いつも色んな情報を探してた。
心理学、インナーチャイルド、スピリチュアル、たくさん調べた。
ぜってえ振り向かせるからな。
こんな気持ちだった。
お金をいくらでも使った。
祈祷もしたし、縁結びもたつくんと嫁との縁切りもお願いしたことがあった。
占いもたくさんして、自分がいかにどうしたらいいか探った。
でも、うまくいかなかった。
この辺くらいだったと思う。
瑠史さんと出会ったのは。
私が瑠史さんに初めて依頼をした時の相談は、
私の人生がなんでこんなにもはちゃめちゃで、生き辛くて、一人になりたくて、死にたくて、殺意でいっぱいなのか、みたいな感じだった。
たつくんの事も相談した。
ここからが私の大きな人生の分岐点だったと思う。
瑠史さんのセッションは、私が言ってほしかった言葉や、知りたかったことをたくさん知れた。
私の中の魂が、これだ!!!と言ってる感じがした。
変わりたい、自分をどんどん追求したい。
ゆうきと別れてから、そう思った時があった。
本当は、こんな人生を送ってる自分を追求したいと思ってた。
でも、みんなから離れる事が、遊んでない自分になることが、
これに集中することが、なんだか怖かった。
だから後回しにしてた。
それを今から、ちゃんとする、そう決めた。
こっからたつくんとの長い戦いが始まった。
年を明けて、たつくんの誕生日を迎えた。
サプライズでお店でお祝いしたら、たつくんの顔はひきつってた。
店がいけなかったのか。
ばれたらやばいと思ったのか。
私は悲しかった。