専門2年生③

そういえば、専門に入ってから家を引っ越した。

近くにすんでたおじいちゃんの家に住むことになった。(今住んでる家)

私はここでやっと部屋らしい部屋をもらった。

おばあちゃん、お父さん、お母さんの4人で住むことになった。

 

 

私はこの時の家の中もあんまり覚えてない。

おばあちゃんはまだぼける前、だった気がする。

お父さんも少しなんか様子が変、くらい。

でも、お父さんの癇癪ですぐ家の中は真っ暗になるし、

お母さんも強気になったから、怒りと憎しみのエネルギーでいっぱいだった。

おばあちゃんは何も言わず、静かに殺意を出してる、そんな気がした。

おじいちゃんはお父さんの事が大嫌いだったから、遺書に、お父さんをこの家に住まわせるなと書いてた。

でもお母さんは住まわせてた。

 

 

今思うと、お母さんって自分を責めたり反省するフリだけして、結構自分の思い通りに、自由にやってきたんじゃないのって思った。

それでもって、他人事。

でもきっとそれを追求されたら、また何倍にもして返してくるんだろうなって。

あんたはあの時これをしなかった、こんなにもダメなやつだからなんかいってくんなよって。

こういうやり方に、ずっと殺意があった。

 

 

あつしとも、だんだんと喧嘩が多くなった。

私がワガママをいったり、すぐ泣いたり、怒ったり、不機嫌になったりしたから。

あつしも腹立つことをすぐ言うようになって、すぐ喧嘩した。

めっちゃめっちゃ、喧嘩したと思う。

でも、好きという気持ちも大きくて、ものすごく依存してて、離れられなかった。

 

 

専門も、2年が終わり、卒業となった。

私は、袴を着なかった。

お金がないし、もったいないって思ったから。

今思うと着ておけばよかった。

でも、成人式の振袖の罪悪感もあったんだと思う。

 

当たり前のように毎日ゆきちゃんと一緒にいた日々も終わった。

とても違和感だったけど、環境の変化はあっけなかった。

 

 

家の中はくしゃくしゃ。

でも私はその家への気持ちをシャットダウンさせてた。

 

ちなみに就職はできなかった。

私は卒業して、フリーターとなった。