中学校2年生④

引っ越したマンションから新しい中学までの通学はすごく大嫌いだった

歩いてる時、時間が、毎日が一刻一刻と早く終わるのを待ち望んだ。

雨の日は下を向きながら自分の陰で地面が進みながら暗くなってくのを見ながら歩いた。

田舎だった。

新しいマンションはアパートみたいだった。

一軒家のおうちとは比べ物にならなかった。

狭かった。

私の部屋はなかった。

お母さんはお父さんと一緒のベッドで寝て

お兄ちゃんは狭い部屋で2人で

私は部屋がなくて神棚で布団を敷いて寝てた。

私の居場所、どこにもなかったなあ。

 

 

学校は地獄だった。

でも、もちろん、家も地獄だった。

引っ越した後の家の中があんまり覚えてない。

2番目のお兄ちゃんとよくケンカした。

大泣きして、激怒して、喧嘩して、いつも悔しくて、

こんな性格悪い奴がこの世にいるなんてって思ってた。

 

こいつの悪事をばらまいてこいつが私にしてきた事を晒してやりたいって思ってた。

こいつはいつも私が怒ると、何倍にもキレ返してきた。

私が明らかに悪くない時も。

私のお気に入りの松浦亜弥のCMのシャンプー(懐かし

を使われて怒った時も逆切れされた。

ちゃんとどこまで使ったか見てたからすぐわかった。

なのに私がキレられて、責められて、バカにされて、怒る私を見て見下すように笑って楽しむか、

けちょんけちょんに怒って私の存在を全否定してくるかのどっちかだった。

殺したい殺したい、という気持ちを抑圧してた。

 

2番目のお兄ちゃんとお母さんは手口がよく似てた。

引っ越してから、私は癇癪がひどくなった。

どんな事がきっかけかは覚えてないけど、

ぷつんと切れた瞬間に大声で叫んで、大泣きして、

物に当たったり、自分の頭を思いきり壁にうちつけたり、

自分の全身を渾身の力でボコボコに殴った。

 

なんだろう、怒っても泣いても、分かってもらえずに責められ続けた時にそうなった。

お兄ちゃんはそんな私をあーあ、とか変なものを見るような目で見る事があった。

らちがを得ない変なやつ、みたいな。

 

私は叫んでも泣いても泣いても、こみあげてくる感情で頭がおかしくなりそうだった。

お父さんに怒られ続けた時もこうなった。

お母さんに怒られ続けた時も。

 

思い出すと、胸が痛くなって、泣けてくる。

 

パニックで死ぬような感覚だった。

叫んで叫んで、大泣きして。

お父さんは困った顔でどっかいく。

お母さんは止める時もあったけど、

お母さんは、しにたいなら、やりなさい。

殴りたいなら、殴りなさいって言うようになった。

私が横で叫んで大泣きしてるのに、わざとらしくテレビ見て鼻歌を歌った。

 

私はもっと泣き叫んだ。

死にたいを超える死にたいと思う感情だった。

死にたいし殺したい。

 

助けて助けてもう私をぶっ壊してくれ

殺してくれ。こいつらも殺してくれ。

 

そんな気持ちだった。

 

辛かった。

 

お父さんとお母さんは変わらずよく喧嘩してたと思う。

引っ越す前、お母さんはお父さんに、もう終わりにするならついてこないでと言ったらしい。

(お母さんの実家の近所に引っ越したから。今、私が住んでる家。)

で、お父さんがついてきたのと、引っ越す手伝いをお父さんは何もしなかったからか、

お父さんにブチ切れ返す事が多くなった。

 

なんか、覚えてないけど、殴りかかるお父さんに、お母さんが上から乗って押さえつけて、

そのお母さんが、こんなに喧嘩してる私、に酔ってる感じがして、

私は無視してたけど、二人ともズタズタに刃物でずっとさしたかった。

気持ち悪かった。

殺意だった。

 

お父さんも、私によく怒るようになった。

 

 

私、こんな生き辛い性格で転校して

病気になってまだ間もなくて

学校もくしゃくしゃで

 

 

どうして私の気持ちを分かってくれなかったの。

 

 

どうしていつも私の気持ちを分かってくれなかったの。

1mmも。

 

 

どうして私をいつも責めて怒ったの。

どうして私がこれだけ傷ついても私の気持ちに寄り添ってくれなかったの。

 

 

私が死にたいの、どうして止めてくれなかったの。

 

 

こんな思いさせてごめんねって言ってくれなかったの。

 

 

お母さんがこんな思いさせてごめんねって言った時は、

その自分に酔いしれてる時だけだった。

 

 

思ってないくせにって言ったら、

あんたには何も分からないもんね・・・涙

 

 

って言われた。

 

 

殺したかった。

 

 

家族も。学校のみんなも。

 

 

泣けてくる。苦しかった。

 

 

私はインスリン大量に打てばさっさと死ねるのに

死ぬ勇気もなかった。