中学校2年生③

他にも、クラスの男子の一人が気になってアドレスを教えてもらってメールしても、返ってこなかった。

私に教えないでって言ったというのを遠まわしに聞いた。

陰であいつにきかれたんだけどってネタにされたんだと思う。

私から聞かれて、さぞウケて、きもくて、嫌悪で、ネタで、優越感だっただろうね。

死にたかったし殺したかったよ、お前も周りも全員。

 

 

私っていつも馬鹿にされるなって思った。

まるで、気持ち悪くて私が感情を表現すると、おもしろくて気持ち悪くて思わず見ちゃうみたいな反応されるんだよね。

死にたかった死にたかった、あー死にたかったし、悔しかった。

 

 

転校してもずっと地獄だったから、持病どころじゃなかった。

病院が変わって主治医も変わったけど、私は自分の病気になんの興味もなかった。

お菓子も食べるようになったし、お母さんが普通に菓子パンを買ってくるようになって、学校から帰ったらいつもそれを食べてた。

ご飯はいつもお腹がはちきれそうになってやめる、ってくらい食べてた。

それが普通だと思ってた。

すごい勢いで体重が増えていった。

デブだから私きもいんだなって思った。

注射も血糖値も、どうでもよかった。

それどころじゃなかった。

ただ毎日死にたくて殺したくて無気力で夜が来て朝が来るのに耐えてる毎日だった。

 

いつになったら終わるんだろう。

ずっと真っ暗。

解放されたい。

逃げたい。

死にたい。

ってずっと思ってた。

 

 

クラスのダサい中学なりのキラキラ系の女子は本当に性格悪かった。

すぐ日焼け止めとか清感スプレーをかしてって言ってくるからうざかった。

お前、買えよって思った。

お金にシビアに生きてきた私は、いつもイライラした。

で、えーって言うと、は、かしてくれんの?ケチっていう態度された。

この出来事あいりに会って、お前こじきみたいなことしてたよねって言ってやりてー。

はー殺意殺意。殺してーわまじで。

顔机にたたきつけたい。

 

 

中2で一番最悪な出来事は、今でも心の傷となってる。

3学期になって、毎日に絶望してた私は、なんかいい人いないかなーって思ってた。

あいり達にもイライラしてたし、この学校の奴らを見下してたから、

ふと、親友の女との手紙交換で、

まあ男がいればいいよなんでも、女はいなくていいよね笑

みたいな事を書いた次の日に、クラスの様子が変わった。

ダサい中学なりの同じクラスのキラキラ女子が、私にとんでもなく冷たかった。

私がおはよーって言っても、苦笑して、冷たくおはよーって言われた。

私は全てを察した。

ばらされたなって。

思いきり態度に出された。

クラスの男子にも嫌われてたから、私は味方なんていないと思った。

体が凍り付いた。

息が止まった。

全身が固まった。

 

この世の終わりだと思った。

一体、このクラスの誰が知ってて、知らなくて、誰が私をバカにしてるんだろう。

誰も信じれなかった。

だんだんと広まって、もっと気持ち悪がれて、笑われて、ネタにされるって恐怖になった。

死にたい、消えたい、逃げたい。

当時はやってたSNSも、私のページに、ブス死ねと書かれるようになった。

こんなに大胆?にされるのは初めてだったし、味方がいなかったから真っ暗になった。

家も真っ暗、こちらも真っ暗。

死にたかった。

 

 

学校に行きたくなくなった。

お母さんは当然私に事情を聞いてきて、話したらブチ切れて学校に行って、

そいつらを呼び出して話した。

私は、更に終わったと思った。

これ以上いじめが止められる安心もあったけど、その代償は果てしないと思った。

またチクリ魔が発動した。

自分のチクリ魔がすごく嫌いだった。でもいつもやめられなかった。

お母さんは戻ってきて、あんたがインスリン打って死のうとしたって言ってきたって私に言った。

私はそんなことしてなかったけど、もう何でもよかった。

はーあ、チクリ魔と呼ばれるだろうなー

お母さんに言って謝らせたんだってって他の奴らに言われるのかなー

もっと攻撃されるのかなー

って、色々考えてたら人生がどうでもよくなった。

自分の眉毛をなぜか剃った。

私が髪を染めた時のように、小さな抵抗だったんだと思う。

ほんと、小さすぎる抵抗。

 

 

その後に、そいつらと、あいりの親とみんなで話す場をもうけられた。

あいりのお母さんはシンママで、仕事終わりに来てた。

みんな私に謝ってきた。

あいりは号泣してた。

私は色んな気持ちだった。

ざまあみろとも思ったし、ものすごい罪悪感だったし、恥ずかしいし、惨めだし、

なんでこうなってしまうんだろうって、また人生のあきらめを感じた。

心は真っ暗。ずっと真っ暗。

何もする気にならなかった。

この子たちは心の奥で何を思ってるんだろう。

どうせ馬鹿にしてるよねって。

ここでどれだけ謝られても、陰で何言ってるか分からない。

何も信じられないし、何も心に響かなかった。

それに、私も私で100被害者じゃないのに。

学校も厳しかったから眉毛なんていじったらめちゃくちゃ怒られるのに、

私は今被害者だから、眉毛細くても怒られない。

 

なんか、自分ってずるいしこっすいなあって思った。

色んな私が声をあげてて、よく分からなかった。

 

 

その後、しばらく学校に行けなくなった。

夜、寝なくなった。

自分のSNSに、●●してるとか、愚痴とか、

学校さぼってるーwwとか、書いてた。

そしたら、クラスの全然関係ない級長の子が私のSNSのページを

わざわざ印刷して、先生にちくって、先生から電話が来た。

今でもそいつに殺意がある。殺したい。死ねばいい。

果てしない殺意しかない。

死ぬんじゃなくて、死にたくなる思いをしてほしい。

 

 

で、私はさらに、終わった、と思った。

もーーーどうでもいい。

私のことなんて、すぐチクるし親に言うし、陰ではこんな事言ってるって

みんなにも先生にも思われてるんだろうなって。

私は自分の事を悪く思われたり、良い子の私が崩れる瞬間が本当に怖かった。

崩れたら、なーんだって馬鹿にされて、笑いものにされるって思ってたから。

 

お母さんは怒らなかったし、お母さんもその女に怒ってた。

 

しばらく休んでから、私は保健室登校になった。

そこから、特別教室みたいな、教室に行けない子が集まる教室に行くようになった。

保健室から、たまに同じクラスの子たちが見えて、女の子たちが私に手を振った。

私を攻撃した奴らも。

そういえば、その一人の親とお母さんが電話で話してたけど、その子の親は、うちの娘はしっかりしてて、級長をやってましたし、(私のSNSをちくった子とは別)

なんでも言って下さい、でも、子供のことに口出ししすぎるのもあれですが、って言ってたらしい。

 

まあ、もうどうでもよかった。

 

 

保健室にいる私に、この発端となった私の手紙をバラした女も手を振ってきた。

私は憎しみと安心と嬉しさと殺意を感じながら、手を振り返した。

 

 

惨めだった。

死にたかった。

 

保健室には、同じクラスの学校に行けない女の子がいた。

よく話してた。

顔のパーツすごく整ってて可愛いのに、もったいないと思った。

 

保健室登校になる前に1度教室に戻ったけど、

周りが笑う声が怖くて、周りが何も信じられなくて、

一人で読書しながら、空気が刃物のようで、

苦しくて、それもあって行けなかった。

周りが何を言って、何を思ってるのか分からない世界が怖かった。

 

 

みんな私をバカにしてると思った。

私は気持ち悪いのに男好きで、性格もクソで、気持ち悪くて、ネタにされるような奴、と思われてるだろうなって。

 

 

 

はーーー惨めだった!!!!

 

 

そんな感じで、教室に行けないまま、中2は終わった。

終業式の日も、行けなかった。