中学校3年生②
私は中3になっても、他校の子と仲良くなりたいという気持ちがあった。
だから、SNSを使って隣の中学の子と絡んだりした。
同じ塾で隣の中学の男の子が気になって、その子の相談をしたりした。
私はいつも何か刺激を求めてた。
いつも満たされなかった。
いつもすぐに飽きた。
摂食障害になって、過食が止まらなくなった。
自分ではコントロールできない食欲。
前までは、お菓子が袋わけにされてるものも、全部食べ切れなかったのに、
あっという間に全部食べてしまうようになった。
お腹がはちきれそうでもう食べられない、の感覚を超えていった。
バカみたいに食べた。
あっという間にリバウンドした。
クラスの女の子にビリーズブートキャンプを借りた。
クラスの男子に、びりえと呼ばれた。(草
今思えば、低血糖を引き起こしてたからなのに。
私はそんなことに全く気が付かなかった。
食べてる時は自分を忘れた。
食べたい、美味しい、つめこみたい、なのに、感覚は無だった。
なんか、人形をレイプしてるみたいな感覚。
痩せなきゃ痩せなきゃって、近くの公園の周りを走ったりした。
あの食べ物を我慢してみたり、1日中ダイエットDVDをしたり、
そして途中で何かがはじけたようにまた過食をした。
毎月の通院も、先生の話を全く聞いてなかった。
話なげーよ、早く終われよ、って態度に出してた。
私はなんて自分の体に興味がなかったんだろう。
中3も後半になると、私は級長というものに立候補してみた。
私にリーダー性はまるでなかったけど、級長をやってました、ドヤ、の肩書がほしかったから。
3人くらい立候補してたけど、まさかの私が選ばれた。
なんか、人脈がちゃんとできてる感じがして、中2の地獄もあったからか、すごく嬉しかった。
相方の男の級長は、俺様で野球部キャプテンで生徒会会長、なやつだった。
こいつはいつも私のことをいじってきた。
おもしろくて、私はおもしろい奴が大好きだったから、こいつと話してると楽しかった。
後にこいつが、私の心を破滅させるモラハラ彼氏になるとは知らず。
中3の終わりの方は楽しかった。
もっと私だけかまってほしい、チヤホヤしてほしい、という気持ちを抑えながらも、
女の子に嫉妬しながらも、私も楽しくいられる時間が増えた。
受験も結局私立にしたから、とくに心配することなく推薦で入れた。
中3はとくに恋愛をしてなかった気がする。
他の塾の子を気になったり、塾の先生が気になったりしたりはしたけど。
中2の出来事がとにかく私の魂をごっそり削ったから、私は怖くなってた。
あ、どうでもいいけど、塾が一緒で仲良かった女の子が、
顔が四角くて液晶テレビって呼ばれてたの、おもしろかった。
あ、思い出した、全然好きな人いた。
サッカー部のかわいらしい男の子が好きだったけど、告白したか覚えてないけど、
なんとなくよく分からないまま終わった。
同じクラスの顔イケメンなやつも気になってたけど、そいつはありさと付き合ってた。
相変わらず、私の恋が実ることはなかった。
中学を卒業するのはすごく寂しく感じた。
それくらいの気持ちになれた中3は、とてもありがたかった。
中2の地獄の時は、毎日心が死に過ぎて、どう生きていけばいいか分からなくて、
なぜか毎日がばいばあちゃんの本を読んで元気を出してた。
卒業する前に、私はクラスの本棚の辞書にパラパラ漫画を描いてた。
あっちゃんっていう、体が弱くて無理しちゃいけなくて、眼鏡かけてて頭よくて、なのに足がクソ早いから運動会で全力で走る男の子が私のそのパラパラ漫画の完成を楽しみにしてたのに、
卒業式の日にその辞書はなくなってて悲しかった。
卒業式の日はアイプチをしていった。
みんなと写真をとった。
この時の私を見ると、少し穏やかに見える。
楽しかったんだなあ、と感じる。
地獄も続いてたけど、地獄なりに、楽しかった。
卒業と共に、クラス会をした。
私はこの時、相方の級長だった男の事が好きだった。
そいつは帰りに、私を家まで送ってくれた。
私はキュンキュンしてた。
嬉しかった。久しぶりにこんな気持ちになった。