中学校2年生②

 

転校してから私は前の中学の時の私とは変わってしまった。

前の自分が一切出せなくなった。

小学校から知れてる友達がいかに気を使わなく話せたかよく思い知った。

みんながこわい、視線がこわい、おどおどびくびくしちゃう。

だから、みんな私の事を暗くておとなしくて優しい子って思っただろうし、早いうちからなめてたと思う。

こんな私じゃないのに、という悔しさや葛藤があったし、なんでこんなブスどもに・・ってずっと思ってた。

私は白か黒、0か100だったから、なんでこんなダサくてブスなのにみんな普通に当たり前のように生きてるんだろう、って思ってた。

私の世界を見る目は本当に極端で上か下かでしか見てなかったと思う。

 

 

中学では色んな事があった。

早いうちから私の父親は先生の中で有名になってた。

教頭先生も校長先生も私の父親とよく話してた。

その娘の私は相変わらず勉強ができなさすぎて、お父さんに怒られた。

お母さんにも怒られた。

 

部活は必ず入らないといけなくて、あんまり覚えてないけど、美術部か柔道部に入ろうかと思ってて、親に話したら顧問の先生が私が入るってなってウェルカムモードだったけど、私は結局パソコン部の幽霊部員をずっとやった。

 

みんな部活の仲間で仲良くしてて、グループがすでにできあがってた。

帰り一緒に帰ろうって言っても、だいたい部活が同じ子で集まってたから私は一人で変える事が多かった。

りながよく一緒に帰ってくれた。

りなはたくさん仲良くしてくれたのに、別の子と同じ班を求めたり、私は本当にひどいことをしてしまった。

 

 

そういえば小学校の時、ベネッセをやってたけど、結局数年分、一切手をつけなかった。

ずっと罪悪感だった。

これをやったら頭良くなれる、と思ったのに、いざ始めるとやる気にならなかった。

勉強ができないという劣等感と、頭良くなってやるというやる気と、どうしてもできない自分がいた。

私は今だからこそ思うのだけど、小学生の時からストレスで脳がやられてた。

勉強に集中すると、いつも頭が痛くなって、苦しくなって、ストレスがふりかかって、イライラして、泣けてくる。

前頭葉やられてたんだと思う。

だからこそADHDだったと思う。

 

 

で、そんなこんなでずっと勉強はできなかった。

クラスの男子もつまらなくて、前の学校が恋しくなった。

いつもじろじろにらみつけてくる男がいるし、本当にストレスだった。

私はよくすれ違う人をにらむようになってた。

あいつ、ガン飛ばしてくるって言われたこともあった。

だって、じろじろ見てくるから。

なんか言ってくるから。

こそこそ、じろじろまとめておめーら死ねよっていつも思ってた。

面と向かって言ってこいやってずっと思ってた。

人がもっと嫌いになったし、こんなくそだせー奴らに馬鹿にされてる気がして、

悔しくて惨めで、心が荒れてた。

 

 

学校が始まって2学期くらいかな、林間学校に行った。

前の中学校は1年生の時に林間学校で、なんで2度もいかなといけないんだろうってすごく嫌だった。

この時は途中で帰らなかったと思う。

みんなと写真も撮った。

なんか、思い出したくない。

グループのハヤシライス作りで優勝したけど、なんも嬉しくなかった。

 

 

仲の良いグループができたけど、私は心のどこかでいつも、妥協してるような、

なんでこんな子たちと一緒にいないといけないんだろうっていつも思ってた。

そのグループの一人の女の子の友達の家にみんなで泊まったりもした。

その子はいつも私を見下したり、バカにしてたなー今思えば。

私はなんでいつも笑ってたんだろう。

あんな出っ歯で歯茎マンだったのに。腋毛もはえとった。

お前歯茎と腋毛見えとるよって言ったら殺せたのにな。

 

 

とにかく中2は地獄で、あんまり思い出せない。

私はクラスに好きな人、ができた。

というか、無理やり好きな人を作った。刺激がなかったから。

私は昔から、この人を好きになろう!みたいな、好きからじゃなくて恋するために好きになる事がよくあった。

そういう意図で好きになるから、振られた時の惨めさがはんぱなかった。

 

私がその人を好きになって、クラスの女子にばれて、噂にされた。

私がプリントを後ろに回すたびに見てたから。

その子も同じ子を好きだった。

 

 

私がその男を好きなのが、別のクラスの全然知らない女に知れ渡って、話しかけられて、好きなのー?私幼馴染なんだよ!親も仲いいの!って言われた。

知らんがな。てかお前誰だよ。って思った。

私は違うよーって言った。

と共に、変な噂を流されるという恐怖に襲われて、

またチクリ病が発動した。

どうにかして止めないと!!!で、必死だった。

それでお母さんがなんか先生に用があった時に先生に言わした気がする。

学年主任の先生だったけど、あーあいつかっこいいよなーとか言ってたけど、

かっこいいよなーじゃなねえんだよ、早くこの女黙らせないとって思ってた。

その子は呼び出されて、怒られはしないけど伝えてもらった。

 

 

本当おかしいし情けないよね。

自分で一番分かってるよ。

でも当時の私はすぐ何かを言われる恐怖に怯えてパニックになった。

何をされるんだろう、言われるんだろう、って、

私が真っ暗な世界に突き落とされてしまうきっかけを見つけたら、

すぐにでも火消しをしたかった。

 

そしてまた、チクリ魔と言われる事に怯えた。

 

 

その男の子は、クラスの女の子に相談しながら、

バレンタインにチョコをおうちにあげにいった事があった。

これは今でも覚えてる。屈辱すぎて。

 

 

最初その男の子の父が出てきて、

ほほほ、俺の息子モテるんやなあ、、という心の声が聞こえて、

呼び出してくれて、本人登場して、

は?何?うざいんだけど?帰ってって言われたて死んだ。

こいつのバレンタインに家まで来て返したんだけど武勇伝を作り上げてしまった事に絶望した。

そしてまた惨めな絶望を味わった。

なぜだろう、いつも追いかける私をズタボロにされて好意を粉々にされてネタとされる。

こいつはサッカー部だったけど、サッカー部からも馬鹿にされてたと思う。

というか、いつの間にか私はクラスの男子からも見下されて馬鹿にされた目で見られるようになった。

気持ち悪、の声がいつも聞こえてる気がした。

他の女の子は楽しそうに話してた。

なんでこんなダサい奴らに私はここまで惨めな思いをさせられないといけないんだろう。

私ってこんな奴らにもこんな気持ち悪って目で見られるんだなって死にたくなった。

 

自分がブスだから。きもいから。笑われる存在だから。

私の好意はネタにされて見下されるから。

私ってなんてダメな奴なんだろう。

いつでもどこにいってもこうやって私の存在は笑われて馬鹿にされる。

私の良さなんて分かってもらえずに決めつけられる。

 

死にたいなって思った。