中学校3年生③
そういえば中3になって、友達とカラオケでお酒を飲むようになった。
初めて酔っぱらうという感覚を知った。
楽しくて陽気になった。
私はなぜかお酒に対して、早く飲まないといけない、みたいな感覚があった。
みんなより少しでも大人になって、この年じゃやっちゃいけない、ということを早くせねば、という感覚だった。
私はお前らと違う、そんな気持ちになれたから。
そういえば、私の好きだった級長の相方を好きな女の子がいた。
その子は不登校だった。
その子は私に自分が好きということを教えてくれた。
私は応援してるって言った。
その後、私が付き合ったからか、その子のSNSに私への呪いのような言葉たちが書かれてた。
私はブスが怒ってるわって優越感に浸った。
色んなことがあったけど、楽しい記憶が割と思い出せる。
でも、死にたい気持ちはずっとあった。
家の中は、中3もあんまり思い出せない。
髪の毛を切りすぎて、ショックで、洗面所で鏡を見てたら、
お父さんにいつまで洗面所にいるんだって怒られて、
学校に電話されて、教頭先生に電話されて、
どういう教育をしてるんだって、言ってた。
こんなことが日常茶飯事だった。
私はお父さんに対して、嫌いとかそういうレベルではなく、
自分の中で全ての気持ちを抹消するような感覚になった。
勉強できない私を本当によく怒った。
昔からだけど、何で怒られてたか、本当に思い出せない。
いつもお父さんの不機嫌な時にあたると、不運として、降りかかってくるような感じだった。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんも、みんな嫌いだった。
お兄ちゃん、早く出ていかないかなって思ってた。
そうしたら私の部屋ができるのにって。
私、とても過酷だった。
だけどお父さんとお母さんは変わらず私に怒り続けた。
人生で、何度も壊れそうなくらい大泣きして泣き叫んだ。
この時も、これが続いてた。気がする。
お父さんが機嫌が良い時は、安心した。
怒られない、責められない、ただそこに安心した。
お母さんの不機嫌は猛烈な殺気を感じた。
疲れた疲れた、とても疲れてた。
本当にあんまり思い出せない。
春休みになってからは、級長だった相方の男と会って、そいつのおうちに行った。
特に何かをいたすことなく、私は緊張しながら、ツンツンしてた。
恥ずかしかった。好きだった。
高校生が始まった。