24歳②

室の人とも、だいぶ話せるようになった。

私は正直、仕事の量はめちゃくちゃ少ないし、暇だし、なのに仕事もできない。

だけど、許されてその場にいれた。

同じ派遣の子と派閥してたけど、たくさんの味方がいたから動じなかった。

 

 

ゆうきとはだんだん、関係が荒れていった。

ゆうきは私に、最近わがままがすぎるよ、と言うようになった。

私はゆうきの色んなことを我慢してたから、は?こいつまじ何言ってんの、と思った。

一回、ゆうきとゆうきの部屋にいるときに、ゆうきの行動で頭にきて、

キレて何も言わずに帰ろうとしたことがあった。

ゆうきは、必死に追いかけてきて謝ってきた。

私はこの展開を待ってたから、ざまあみろと思いながら、

さようなら!と言って帰った。

さようならする気なんて1mmもなかった。

ゆうきの連絡を無視した。

 

少したってから、ごめんねって連絡をした。

電話して、ゆうきが謝って、私は自分の気持ちを伝えた。

いつも伝えても分かってもらえなかったことが、そこではゆうきは受け止めてくれた。

私はよかったって、安心した。

その勢いで、お母さんが、ゆうきが待ち受けを子供にしてることを、その自分に酔ってるんじゃないのって言ってたことを伝えてしまった。

私も正直そう思ってた。

だって、養育費も払ってないし、ゆうきは自分の果てしない劣等感を、

子供を作った事で、それを自分のブランド化してるような感じがしたから。

その過去を、実は自慢のネタにしてる感じがしたから。

 

 

後日、また喧嘩した時に、ゆうきは私のそのお母さんの発言について、めちゃくちゃ怒ってきた。

お母さんとは仲良くしてたし、ご飯を食べに来たりしてた。

お母さんはゆうきによくしてくれてたと思う。

でもゆうきは、お前の母さんはまじで無理だから。と言った。

私は、私が謝るべきなのか分からなかったし、お前が悪いやんとも思ったし、お母さんは悪くないと思ったから、なんか、心が停止した。

だんだん、仲が険悪になってきた。

 

 

そういえばこの喧嘩の前に、お盆休みに、色々と事件があった。

ゆうきとは全然旅行とか行けなかったから、お盆休みに温泉を行く予定をしてた。

ゆうきはその手伝いとかしてくれなくて、イライラした。

当日も、前日遅くまで飲んでたみたいで、行きの電車で寝てて、めっちゃむかついた。

行きの電車の中で、私のデジカメをゆうきが見てたら、元カレとの写真を見られてしまった。

私はデジカメに元カレとの写真が入ってるの忘れてたけど、

うわ、ナイスやん自分、と思ってしまった。

 

 

ゆうきは寝るし、その前の日の夜からずっとイライラしてた。

飲みのメンバーに女の子がいたから。

 

 

温泉の駅について、少し歩いたところで、きっかけは忘れたけど、

私はゆうきにぶちぎれた。

持ってたゴミをゆうきに投げ捨てた。

そしたら、ゆうきはぶちぎれて、帰るか?と言ってどっかに行った。

私だって帰りたかった。最悪だった。

私だって色んな気持ちがあるのにって思った。

泣いて、いたしかたなく、ゆうきに電話して謝った。

ゆうきは私にすごい勢いでぶちぎれてきた。

私は腹が立ったけど、我慢した。

結局仲直りして、温泉街をぐるぐるして、宿に行った。

そこからは仲良しだった。

でも、ゆうきの店員さんへの対応にまたイライラした。

 

宿に泊まって、次の日に帰って、急遽ゆうきの友達と海に行く事になった。

他にも、ゆうきの質の悪い友達とみんなでクラブにもいった。

彼氏と行くクラブは最高に楽しかった。

ゆうきと離れるとすぐにナンパされるから、ゆうきがすぐ来て、

そういう感じが嬉しかった。

でもゆうきは、俺が祭り誘った時はしぶってたのに、クラブはなんで行くんだよ、と怒ってた。

うるせえな、と思った。

 

お盆の最後はゆうきと地元の祭りにいった。

一緒に浴衣を着ようと言ったら断られたけど、私は知らねーから着ろよ、と思って、家に呼んで強制的に着させた。

ゆうきは黙って着てくれた。

私はたくさん写メをとった。

ゆうきの友達とも会って、ゆうきはすごく恥ずかしそうだった。

私は彼氏と浴衣でお祭りを回るのがあこがれだったから、すごく嬉しかった。

 

 

少しして、ゆうきとまた喧嘩をした。

なんでかは覚えてないけど、お互いがものすごく溜まってたんだと思う。

ゆうきは、浴衣を着せてきた事をめちゃくちゃ怒った。

すごく嫌だったし嫌って言っただろって。

お前は俺と行きたいんじゃなくて、彼氏と行きたいだけだろって言われた。

図星だった。

図星だったから腹が立った。

私は自分を折らずに私も言い返した。

なんか、もう無理な感じがしてきた。

 

後日、ゆうきと会った時に、私は不機嫌を全開にしてた。

本当に不機嫌だったし、不機嫌で相手が気を使うという甘えもあったと思う。

ゆうきは話しかけてくれたり、歩み寄ってくれたけど、私はずっと冷たくした。

思ってたより早く、ゆうきに今日はもう帰るわって言われた。

私は、え、なんでって思った。

解散して、またイライラした。

その後に電話して、ゆうきと喧嘩した。

ゆうきは怒って、お前ずっと不機嫌だっただろ!!こっちは歩み寄ってるのにさあ!!と怒ってきた。

それを聞いて私はそうだけど・・・ってなって私も怒り返した。

認めたら、もっと責められそうで怖かったから。

 

 

そんな感じで、その電話だったか、違う日だったか分からないけど、ゆうきに振られた。

私は絶望して世界が真っ暗になった。

私だって色々尽くしたり我慢してきたのに、なんでこんな風にされるんだろう、

なんで私の気持ち分かってくれないんだろうって悲しかった。

全てを全否定された気持ちになった。

仕事どころじゃなくなった。

死にたかった。

どうにかしてでも別れたくなかった。

 

 

あ、思い出した。

振られて直接話すことになって、ゆうきの部屋で、なぜか私はずっと説教されて責められ続けた。

ゆうきはお酒飲んで、めちゃくちゃ不機嫌な顔で私を責め続けた。

お前が悪い、お前がもっとこうだったら俺は付き合ってたのに、俺はたくさん我慢した、俺の友達はお前のこと●●だって言ってたんだよ、だけど俺はそれでも好きだったのに、みたいなことをいわれた。

 

いちいち言い方がうぜーんだよ、死ねよ、うっとうしいな、そういうところがまじで無理なんだよ、そういいたかったけど、私はここで感情的になってもうまくいかないと思って、静かに聞いてた。

 

最後に私は、受け入れた上で、幸せになってね!と言ってバイバイした。

これも私の策略だった。

私はどこかでこれがゆうきの復讐だって分かってたし、別れる気がない気がしてたし、

あっさりと受け入れられることが本当は嫌ということが分かってたから。

目の前でわざとらしくおそろいのミサンガを切られて捨てられたのはうざかった。

私のお母さんのパフォーマンスとそっくりだった。

 

 

少し連絡を取らなかった。

その間に私は飲み会に行ったり、クラブに行ったりした。

心は絶望してたけど、どうにかして埋めないとと思ってた。

会社の飲み会では、元カレと別れた事、元カレが子供もちだったことをベラベラと話した。

その飲み会で泥酔して、名古屋だったから、その勢いでクラブの友達と合流した。

クラブまでの道のりで、酔いすぎてわけがわからなかったから、

知らないおじさんにクラブまで案内してって言って、手をつなぎながら連れてってもらった。

会社の人にはとんでもなく失礼な事をした。

ほんとあの時の自分が恥ずかしくて、死にたくなる。ほんと非常識で最低でごめんなさい。

でも、いつもこういう事がやめられなかった。

なぜかいつも嫌われるでしょ、という事をしてしまう。

後からすごく後悔するのに。

 

 

東京のEDMのフェスにもいった。
全部、楽しそうなことを、SNSにのせた。

ゆうきが見るの分かってたから。

 

 

あ、そういえばゆうきから振られる3日前くらいに、私は生まれて初めて浮気した。

クラブに行って、その時の私はもうヤケクソだった。

だから、帰りにだいぽんを呼んだ。

それで、そのままだいぽんの家に泊まって、そのまました。

心の中で、あーあ、やっちゃった、と思った。

もうなんか、許されないな、そんな気がした。

もちろん、ゆうきには言ってない。

ゆうきは別れる時に、私に、俺は浮気しなかったんだぞ、と言われた。

だから何、と思った。