専門2年生②

あつしとはそれから毎日連絡をとるようになって、初めてのデートで告白されて付き合った。

あつしは5個上だった。

初めてのデートでブレスレットをサプライズでプレゼントされた。

バイト先ぶりに会ったから、正直、隣で間近で見たら、

ヴッ!ってなったのを覚えてる。

でも私はその時、次に告白された人ともう絶対付き合う!!と決めてたから、こらえた。

正直言うと、なんか気持ち悪い・・目が小さい・・歯になんかついてる・・無理・・と思ってた。

でも、結局付き合うことになって、その日の夜にあつしの家にお泊りして、そういうことをした。

あつしは見るからに経験少なそうでモテなさそうだったけど、

まさかのゴムを失敗して、私は絶望した。

思わずお母さんにすぐ相談してしまった。

そういう話がタブーだったから、もちろん私が本当は男の家に外泊してたこととか、そういうことをしたことに対してめちゃくちゃ不服そうで、不機嫌にされた。

まだまだ私はお母さんの洗脳下にいたから、すぐなんでもいってしまっていた。

 

 

あつしは最初、私にすごく尽くしてくれた。

毎週のように遊んでた。

でも、私は途中からやっぱりとしきを思い出して、としきが好きってなった。

だから、あつしを振る事にした。

当時の私は、浮気は絶対にダメ!!!という気持ちがあったから。

でも、別れ話をしたらあつしはめちゃくちゃ泣いてて、ものすごく罪悪感がわいて、私も大泣きした。

あつしは夜勤を仕事の人にかわってもらって、私に会いに来た。

すごく、申し訳なくて辛かった。

 

で、どうなったかというと、私はとしきを好きなまま、付き合う事になった。

そんな感じで、関係は続いた。

 

でも、ある時にとしきに彼女ができて、私は絶望した。

悔しい、信じられない。

そこからダイエットを本気で決意した。

それとともに、だんだんとあつしに気持ちが入っていった。

というか、依存するようになった。

 

あつしは学校まで車で送ってくれたり、色んなとこに連れてってくれたり、

はじめてこんなに彼氏、彼女らしいことをした。

お泊りしたり、料理をつくってあげたり、私の家にも呼んで、お母さんとも普通に話してた。

 

あつしという存在ができてから、私は過剰に自分を壊そうとしたり病んだりすることが減ってった。

 

 

専門では、ファッションショーの作品を作ったり、課題に追われ続けながらも、なんとか頑張った。

いつも学校の売店で布を買ったりして、このお金はどんどん家からなくなっていくんだよなあって、いつも罪悪感がわいた。

私はバイトで稼いだお金はすぐに服を買ってお金はすぐなくなった。

自分という存在をカバーできるものに必死に使い込んだ。

 

 

専門になってからも、たくさんお酒を飲んだ。

何回も泥酔してつぶれて、友達にもひかれた。とくにハーフの男に。

トイレに顔突っ込んで寝たり、友達にかつがれて家まで送ってもらったり、

今思うと申し訳ないなあって思う。

 

私は友達に対してすぐ何かひっかかったり、イライラしてたけど、

私もたいがいみんなに甘えて、みんな優しかったんだなあ、とも、思った。

 

 

専門2年生では、成人式のイベントがあった。

やっと20歳になった。

私は振袖を選ぶとき、1番私がいいと思った、少し高めのものをレンタルした。

転校する前の中学じゃなくて、転校後の中学の方をいくことになってた。

 

この成人式が、また私の心をえぐる傷を作る事になる。

 

 

成人式は、ありさと行く事になってた。

でも、ありさは中学の時同じクラスだった男に車を出してもらうっていった。

私は、その男から、すごくバカにされてて見下されてた。

だから、なんで私と行くって言ったのに、私が嫌われてるって分かってるのに、そうしたのって思った。

ありさは空気を読んで動いてくれるわけでもなく、私はしかたなく、その男に連絡して、私も一緒に行っていい?と聞いた。

 

そしたら、やっぱり断られた。

分かってたけど、ものすごく屈辱だった。

相手は、物凄い優越感だっただろうな。

ありさは、そっかあーみたいな感じで、他人事だった。

私はものすごく怒りがわいた。

だから、同じクラスで塾を一緒に行ってた、めぐに声をかけた。

めぐは一緒に行くのをいいよって言ってくれて、私は、ありさも誘ってたけど2人でいこ、みたいに話した。

 

で、結局どうなったかというと、めぐがありさにチクって、ありさとめぐは2人で一緒に行く事になった。

私は悔しかった。

まりが一緒に行ってくれることになったけど、まりは実行委員で一緒にいることはできなくて、私は高校の親友のみほの中に入った。(違う中学校)

みほがあの時いれてくれてよかった。

みほにイライラしたりしてたけど、急に申し訳なくなった(今)

 

めぐとありさは私にあからさまな態度をとってきた。

私は、またどこまでこの話が広がってるんだろうって怖かった。

みんな楽しそうで、懐かしそうだった。

私、なんで大嫌いな中学の方の成人式を選んだんだろう。

でも、前の中学にも成人式に行くほどの居場所はなかった。

 

こんなにかわいい振袖を着てるのに。

お金をかけてもらったのに。

 

 

死にたくなった。

ものすごく、悲しかった。

 

みんなが私を見て、馬鹿にしてわらってるきがした。

悲しくて悲しくて惨めで死にたかった。

 

私は2次会にはいかなかった。

あつしに連絡して、2次会の時間はあつしとしゃぶしゃぶを食べに行った。

その後、公園で、あつしの横でずっとずっと大泣きしてた。

あつしがいてくれたから、本当に良かった。

誰かの隣で泣けることに、どれだけ救われたんだろう。

本当に悲しかった。

今でも思い出すと、胸がきゅーーってする。

そこからありさのことが心の底から無理になった。

めぐのことも。

 

 

そういえばあつしと付き合う前に、バイト先で知り合った先輩たちと飲みに行った。

その時も泥酔して、男の先輩に一緒にトイレはいろとか言ってた。

私は酔っぱらうと、自分がぶっ壊れて、もういいからさっさとセックスしようや、みたいになってしまう。

その後みんなに言いふらされたけど、私はシラをずっと切ってた。

そんなキャラじゃなかったし、隠してたから。

ふとそんなことを思い出した。

 

 

悲しい悲しい悲しい。

思い出すと、悲しいな。