高校3年生②
私は高3の途中で、名古屋のギャルサーに入ったことが少しあった。
学校終わりに電車に乗って、ミーティングしてた。
みんな髪を染めてたり、お酒飲んでたりで、楽しそうと思ったけど、なんか違う。そんな感じだった。
私はみんなについていきたくて、後日、ベロにピアスを開けた。
ピアススタジオで開けた。
ベロをハサミみたいなものでひっぱられて、跡をつけて、下から一気にニードルで刺す。
一瞬、強烈な鋭い痛みが走る。
なんか、快感だった。
その後に大量の血がでた。
ついてきた友達が血の量を見て驚いて引いてた。
でも、明けてからの方がずっと痛かった。
めちゃくちゃはれて、ものすごくストレスだった。
全然仲良くない子も、あけたの?って聞いてきて、優越感だった。
でも、痛すぎて、ストレスすぎて、過食止まらなくて、
ある時、ピアスをとって、そのピアスをテレビの裏に放り投げた。
8000円が無駄になった。
ギャルサーもすぐやめてしまった。
私は刺激と居場所を求めて、うろうろうろうろしてた。
バイトは、ハワイアンのお店は静かにフェードアウトした。
きっかけは、ミスにミスを重ねて、怖いイケメンの10個上の人を呆れさせるほどキレさせてしまったから。
怖くて、とてもじゃないけど行けなくなってしまった。
私は色んな所ですぐに怯えてた。
上手に生きられない、いつも悩みだった。
こんな私の事、みんなバカにしてあきれてるんだろうなっていつも思ってた。
ハワイアンなお店のバイトの他に、色んなバイトをした。
ラーメン屋はずっと続けてたけど、私が当日行かなかったりしてたら、いつの間にかシフトが入れられなくなった。
夏はガソスタでバイトをした。
痩せるからすごく良かった。
でも、私は大きい声でハッキリ話すの苦手だったから、オーライって叫ぶのが恥ずかしくて嫌だった。
1回、客のガソリンのキャップをつけ忘れた。
どうなったかは知らん。
ガソスタは冬になる前には辞めた。
しゃぶしゃぶ屋は1回いってやめた。
1回しか行ってないのに、その分のお金はちゃんともらいに行った。
女の先輩に紹介してもらった個人でやってる焼肉屋は、
3回くらいでやめてしまった。
その時、3つかけもちして、バカだから1日の同じ時間に3つかぶって、
この焼肉屋は行かなかったから。
後に電話したら、主に怒られた。
私が100いけないんだけど、腹が立った。
今まで働いた分のお金ももらおうとしたら、さらに怒られた。
借りてたエプロンを裏口にそっと置いて静かにやめた。
先輩の顔に泥を塗ってしまった。
あとは故人店のハンバーガー屋でも働いた。
ここはまあまあ続いた。
おしゃれな店だったから楽しかった。
バイトをすると色んな人間関係が広がって楽しかった。
高校含め、中学を卒業してからは人間関係が広がって、
転校する前の人脈も、転校した後の中学の人脈も、
どうでもよくなれた。
私が一人で自由に世界を広げてる感じがして楽しかった。
クリスマスは、親友のみさとと飲みに行った。
飲んでる途中で、男を呼ぼうってなった。
年上の男だった。
後にみさとはその男にお金を貸して逃げられてた。
その男と、その男の後輩が来た。
その男の後輩の家にみんなで行った。
私はそこでその後輩の男とせっくすした。
相手は、いたしかたなくやってるみたいだった。
惨めとかそんなのどうでもよかった。
だって、どうせ私はそういう扱いされる人間だからって思ってたから。
その男はそこで初めて会ってそれ以降会う事はなかった。
他にも、SNSで会ったタメの男と、
初めて会って、駐車場でせっくすして、そいつがチャリ盗んで、それを乗って家に帰った。
喧嘩して疎遠になった女友達と、疎遠になるまえに、むかつく女の自転車のサドルを引っこ抜いてその辺に捨てた。
悪い事、最低な事、全部分かってた。
でも何も思わなかった。
私の心は停止して死んで、悲鳴をあげてたんだと思う。
そういえば、高1の時に告った祭り一緒にいった男の子は、
私のバイト先によく来てくれてたな。
私はどうしてあーなってたんだろう。
どうして上手に生きられなかったんだろう。
今だからこそ分かるけれど、あの時は裸でジャングルに突っ走ってるみたいな
自ら殺されにあえていってたような感じだった。
何かするとこういう事が起きる。
誰かを好きになるとバカにされて惨めな思いをする。
家はくしゃくしゃ。
学校は笑ってるのにつまらない。
満たされない、つまらない。
彼氏とニケツして自転車に乗ってる女の子が羨ましかった。
私の学生時代に青春は存在しなかった。
いつも馬鹿にされて、好意をネタにされる。
今でも私の中に根強くある劣等感はこういうのの積み重ねの結晶。