中学生1

私はずっと温かい家庭が夢だと思ってた。

でも私が本当に求めてたのは、

友達の絶望して傷ついて死にたくなる瞬間だった

それが私にとっての最高の祝福の時で見たかった景色だった。

私はその友達の手を差し伸べるフリをして

最後にその傷ついてる姿を見て笑って崖に突き落とす役目をしたかったのだと思う

ずっとずっと叶わなかった

 

 

中1になって人の世界が広がった

私はかわいい子が大好きだから、同じクラスにも他のクラスにも

可愛い子がたくさんいて嬉しかった

同じクラスでさっそく好きな人ができた

こうきは、サッカー少年でいつもおもしろくて、優しい人だった

ちょうど愛・地球博の時で、遠足みたいな感じで見に行かないといけなくて、

こうきと同じグループになってめちゃくちゃ嬉しかった。

私は病気で少しやせたから、なんとなくもう自分は振られることはないだろうとなぜか思ってた。

 

病気の事はクラス全員に話した

病気になって間もなかったから私は分からなかったけど、これは間違った選択だった

同じクラスに2個上の先輩に同じ1型糖尿病の姉を持つ女の子がいたけど、

私のことを陰で病気だと言いふらしてた

 

私は本当は小6で引っ越す予定だったらしいけど、

私が病気になったから、1年延ばしたことによって、

中1までいることになった。

引っ越す原因は、住んでる家の持ち主が市役所の人で、

お父さんが市役所でその家主の悪口を言いふらしたらしいから

お母さんはお父さんは結局最後逃げたとかなんとか言ってたけど

私は、陰でなんて言われて、どんなこと言われながら

私たちは引っ越したんだろう、と思った

大きな顔をして、えらそうにして、

私たちはどんなふうに笑われてたんだろうって。

でも、そんな事考える気力もなかった。

制服代とかが2倍になるんだという罪悪感もわいた

それでもって、お父さんがかわいそう、って思った

悲しかった、でももうなんでもよかった。

 

 

中学ですぐ林間学校があった。

林間学校ではまたこうきと同じグループになれて、嬉しかった。

でも私は外泊がすごく苦手で、

何が原因か分からないけど、怖くて不安でいっぱいになって、

体調不良のフリをして親に迎えに来てもらった。

みんなは五平餅を作ってた。

親はお父さんもお母さんも一緒にきた

みんなに見られた

どうして両親が来てるんだろうって目で見てた

恥ずかしくて死にたかったけど、そんなのいつもだったから

ここでも、私はこれが運命だからって自分をまた抹殺するしかなかった

帰り道はとても安心した

不安から解放された感じだった

 

 

クラスで私が見た瞬間から可愛いと感じた女の子がいた

私はその事仲良くなりたくて、話しかけまくった

でも、その子はものすごく意地が悪くて、怖くて、私に攻撃的だった

何をされたか、どこまで被害妄想かは覚えてないけど、

私はまたお母さんにちくった。

その子に謝られた。

私はいつもこうやって先手を打って自分に強制的に優しくさせるように仕向ける事ばっかしてた。親を使って。

その子は、私と仲良くする時もあれば、

私が楽しく大声で笑ってるとうるせえ!って睨んできたり、

私をじーっとにらむことがあって怖かった。

それが怖くて保健室登校になった時がある気がする

 

私はその子と仲良くなりたくて、

遊んだ時に、その子が好きな男の子の噂話をその子に知ったかのように教えてあげた

同じ小学校だったから

 

同じクラスにはキラキラしてる女の子がいた

めちゃくちゃ可愛かった

私と目が合うといつも笑ってくれて、私も嬉しくて笑った

でも、ふとした時に何かわからないけどその子の逆鱗に触れると

強烈な殺意を感じて震え上がった

 

 

1番仲良くしてたのはかほちゃんだった

小学校から一緒で、私が病気という事で

一人同じクラスにしてもいいってことで、

私がリクエストした子だった

でも、なんでかほちゃんを選んだのか覚えてない。

かほちゃんは学年1位くらいの頭の良さだった。

級長もしてた。

私に本当に優しくしてくれた。

だけど、2学期くらいから、なんかかほちゃんを避けるようになって、

私はずっとりえちゃんといた。

なんでか分からないけど、かほちゃんが悲しんでるのも分かってたけど、

それを見て笑う私もいたし、見下す私もいた。

かほちゃんには何も言わなかった。

私たちは暗黙に別々になった。

私は多分、かほちゃんが刺激が足らなくてつまらなくてポイ捨てしたんだと思う。

今でも、本当に申し訳ないなって思う。

こういうのも罰が当たってるのかなって。

私は人に対して怖いくせに、自分がすることに相手がどれだけ傷ついたり悲しかったり嫉妬するかに対してずっと疎い。

そこまで思ってないよね、と思ってる。

色んな事がばぐってる。

 

この辺の記憶を思い出すと脳を停止させたくなる。

苦しい。

死にたくなる。

辛かったな、本当に。