6歳

・お引越しをする
・一軒家(借家)に住む
・お父さんが私のために庭を人工芝にして、砂場を作ってくれた
・一軒家にすむことは、すごく嬉しかった
・自分の部屋ができた。でも使わなかった。
・勉強机はいらないって言った。本当はほしかったけど、
 いらない、この余ってる机を使う、と言えば
 私は良い子だしお金を使わない子アピールできると思ったから。
 でも本当はいいよ買いなさいとも言ってほしかった。
・小学校が始まった。地獄の始まりだった。
・小学校はすごく楽しみだった。最初は。
・新しい世界、楽しい世界、期待でいっぱいだった
・どこか、家から逃げられる居場所が手に入る期待があったんだと思う。
・でも、だんだんと辛くなった。
・前の席のゆかちゃんがすごく怖かった
・プリントを後ろに回すって事が私はうまく理解できなくて、
 紙をそのまま後ろに回すゲームだと思ってた
 そしたら、馬鹿じゃねえの、こうだっていってんだろ!しねよ!とか言われた
・頭が真っ暗になった
・何しても否定してくる、怖い、体が固まる感じ
・私じゃいけなかったんだ、そんな気持ち
・他にも原因があったかもしれないけど、学校に行くのが怖くなって
 毎日学校に行く前に大泣きするようになった
・通学路の匂いも、学校の匂いも、給食と掃除の時の音楽も、すべて嫌いだった
・怖くて怖くてたまらなかった、逃げたい、行きたくない、ただそれだけだった
・ゆかちゃんの事をお父さんたちに言って、怒らせたかは覚えてない
・でも、毎日のように泣いて、無理やり学校に行かせられてた
・無理やり車に乗せられて、大泣きしてた
・家で泣いてなくても、学校についた瞬間に大泣きしてた
・授業中もまた泣けてきて、泣いて鼻水だらけになって、その時にけんくんと目があった
・今思うと、私は普通の子と全然違ったし、周りから見たらなんで泣いてたかなんて
 分からなかったと思う
・私もなんでこんなに泣けてきて怖いのか分からなかった
・全てが怖かった
・砂場で遊んでるところに、入れてっていうのも怖かった
 お父さんとお母さんがたくさん砂場のおもちゃを買ってくれたのに
・いけない事も罪悪感だったし、でも怖いし、自分の中がぐちゃぐちゃで、
 いったん何もない世界でゆっくりしたかった